Galaxy Tab 豪州で発売を止める

■ついにSamsungの「Galaxy Tab」が一部で販売中止に、Appleと合意

http://gigazine.net/news/20110802_galaxy_tab_not_on_sale/


この発売中止の骨子は

  • 豪州では発売をせずに延期する。
  • Samsungが訴訟に勝った場合はAppleが補償する。(ただし勝てれば…)

である。



私がこの合意で特徴的と感じるのは

  • AppleAndroidの市場からの消去も狙っていることが明らかになった点。
  • Samsungが譲歩した点。

である。



まず1点目。Appleは特許収入を得ることではなく、Galaxyの発売を停止させ市場に商品を出させないことを選んだ。Appleの狙いは知財の面で厳しいと見られるAndroid陣営からのライセンス収入ではない。ライセンス料が目的ならば、Galaxyを発売させ、ライセンス料を受け取ることを考えるはずである。Appleの狙いはAndroidを消去してしまいたい、そう動いていると見た方がいいだろう。



次に2点目、SamsungAppleに対し今までずっと戦線の拡大を行ってきた。ところが今回の合意は従来の単純な対抗路線ではなく、Appleの受け入れへと姿勢を変化させた。これは興味深い。係争の当事者同士がそう判断したのだから、それなりの理由があるだろう。ある程度の大勢が決しつつあると見てよいのではないだろうか。



アメリカではHTCに対しても知財侵害の判断が一度出されている。Samsungはそれより厳しい状況だろう。Samsungの外堀はかなり埋まってきている。そう私は考える。