ビルド用サーバーと心理学

 ある心理学の実験によると、タバコをやめたいなら毎日のタバコを吸った本数を数えるのではなく、毎日の我慢できた回数を数えた方がいいそうです。人間は不思議なもので、タバコの本数にあるか、我慢した回数にあるか、意識をおいている場所が、どこにあるかで行動が変わるそうです。



 より高品質なソフトウェアを目指すときも同じことが言えるんじゃないかと思います。テストを行ったことよりも、テストで得られたことの結果に意識をおく方が良いに決まっています。私たちは、ついついテストができていれば満足しがちです。ところが、私たちが本当に関心を持つべきは、ソースコードばかり増えてテスト数が伸びていないことや、カバレッジが低いことだと思います。そのレベルに常に意識をおくためには、テストまでは自動化してしまうに限ります。ビルドサーバーを入れるのは、視点を一つあげてくれることでしょう。そこにビルドサーバー(CIサーバー)を導入する価値があると思います。



 人間の習性に負けないために、ビルドサーバーの導入する、プロジェクトマネジメントとして一つの正しい方法だと思います。なにしろHudsonはとっても簡単です。