読書:経営戦略立案シナリオ
■感想:
筆者はBASiCSというツールを使って戦略を立てることを推奨しています。BASiCSとは戦場、資源、強み、顧客、メッセージのことで、大抵の戦略論はこれのどこかの側面を語っているものだそうです。確かにそうですね。とてもよく考えられていると思います。また、筆者はBASiCSという各種の戦略論を俯瞰する立ち位置から見た上で、BASiCSの一貫性が重要だと説いているので、そこは非常に大事なんだろうと感じます。確かにこのBASiCSの一貫性を持てていない会社では、社員一人一人が良いと思うことをしても、活動がばらばらになってしまうでしょうし、そういう会社が業績を伸ばすのは難しいと感じます。自分もそのあたりを考えて行動したいものですね。
■超まとめ
▼BASiCS考えるには
・顧客や強みから手をつけると良い
・BASiCSに一貫性があると、
きれいにまとまると、当たり前に見える
以下、考えやすいと思われる順で。
▼全ては顧客から始まる
・自社の強みが活きる顧客を選ぶ
・ベネフィットでセグメンテーションをする
・3つの軸(手軽軸、商品軸、密着軸)で考える
▼顧客を絞る
・ターゲットを知る
・あなたの商品のベネフィットを知る
・ベネフィットをめぐる競合をしる
・競合との差別化ポイントを考える
ベネフィット⇔顧客⇔競合⇔差別化ポイント 複数の点で一貫性
▼強みと独自資源
・自社の強みとは、顧客が決めるもの
お客さんが自社商品を選んでくれる基準
・強みは短期的なもの、独自資源(人など)は長期的なもの
分けて考えるべき、独自資源のない会社は直ぐマネされる
▼メッセージ
・差別化が伝わるメッセージを作れ
・ターゲット顧客によって価値が違うので、伝えるメッセージが異なる
・アルダファーのERG理論のポイントで訴える。
・存在(自分)、関係(社会)、成長(生存):が訴えるポイント
▼戦場
・競合はお客の心が決めるもので、業種、業態、業界を超えて存在する
・戦場を決めるのは顧客にとってのベネフィット、自分は何屋か?
・戦いやすい箇所で戦え